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「大丈夫。そんなに焦らなくたって」 「和樹くん……お願いだから……」 「キャンドルが置いてある納屋は遠いの」 今にも泣き出しそうな茅乃の髪を撫で 僕は親切に教えてやる。 「だからお兄様はまだ戻らない」 あからさま ホッとした様子の彼女に 「安心したかい?」 小声で囁くけれど。
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