第3話 秘密の薔薇園

Ⅲ

｢アッン……！｣

｢可愛い声出さないで。ドキドキしちゃうよ｣

｢だって……｣

思いきりよく引きずり込むんだ。

僕はある意味

誰より男らしいんだぜ――？

時折甘い言葉を囁きながら

思う存分耳を弄んでやれば

｢気持ちいいでしょ？きっとくせになるよ――お嬢さん｣

彼女の吐息はしっとりと湿り気を帯びて

隣にいて分かるぐらい身体が火照り出す。