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「それは美味しそうに食べるでしょうね!」 「ええ、そりゃあもう」 もちろん何も知らないお嬢さんは 大きなニンジンをもらった馬に想いを馳せて とびきりの笑顔を浮かべる。 「私もうダメ」 なんとか笑いを噛み殺そうと 身悶える貴恵の隣で。 「どうしました?お姉様」 僕はカリカリと ニンジンスティックを齧って見せてやる。
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