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そうして食事が済むとすぐ 父親たちは肩を並べてシガールームへと消えた。 「面白い出し物があればまた呼んで」 貴恵は僕にだけ聞こえる声で囁くと 「それじゃ、またね茅乃様」 優雅な微笑みだけ残して 螺旋階段を上ってゆく。 「行きましょうか」 「ええ」 僕の目の前で 征司と腕を組んだりなんかして――。
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