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「それじゃ、またね和樹くん」 「ええ。ごきげんよう茅乃さん」 その後姿が 勝ち誇ったように見えるのは きっと僕の歪んだ気質のせい。 だけど、またなんてないさ。 あの女――。 二度と征司に近づけないようにしてやる。 僕は裏口からそっと抜け出し 先回りして裏庭の薔薇園へ急いだ。
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