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「結局誰に救いを求めても無駄だって曲だよな。」
音楽なんて興味ないが、この曲にはそんな意味が含まれてるような気がする。
「じゃっ帰るわ。お前も早く帰れよ。」
ネ「って…名前…。」
「教えない。名前なんてない。野良犬みたいなもんだから。」
ネ「野良犬?」
「じゃあね。」
ひらひらと手を振って帰路に付く。
名前…かぁ。
一度捨てられた犬は名前など無くなる。
野良犬が生き抜くためには強くならなければいけないとか言われているが…
「私はいつか保健所にいる犬みたいにやられちゃうのかな?」
なんて、自分でも意味わからない言葉を呟いて私は真っ暗な空の上に輝く月を見上げていた。
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