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噴水が中央を陣取る広場には犬を連れて散歩する国民が溢れている。
快晴の日は噴水の水がきらきらと太陽に反射し、イスブール国の朝は始まる。
国民の七割が犬を飼い、三割が猫を飼うというイスブールにはいつも賑やかな声が響いている。
イスブール国を治める王は温和で国民の幸せを願える優しい王だった。
国民達もそんな王を慕い、騎士や兵士たちもそんな国が好きで集まった。
イテが十八の時、突然すぎる王の死に誰もが驚いた。
王は昨晩も同じ時間に床につき、朝には冷たい石になっていたと后が騒いだそうだ。
イテはその話を家で聞いた。
朝起きてくると両親がなにやら深刻に話をしていたのだ。
人間が石になるなどはじめて聞いた。
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