第1話 かえして私の日常

3/6
前へ
/6ページ
次へ
カタカタカタ....。 カタカタカタ....。 ....?さっきから何だこの音。 背中の方....ていうか背後の窓から 音が聞こえる気がする。 風で窓が揺れてんのかな? でも網戸にした窓の方からは 風なんか全く吹いてこない。 ....え?ホラー? なんか見ちゃいけないものが 網戸を揺らしているんですか? あえて無視をしようと思った。 確かめてなんかいたら嫌だもん。 見てしまったらもう引き返せないもん。 無視の方向で、机の上に挟んでいる 時間割表を見ながら教科書を詰める。 カタカタカタカタカタカタ。 カタカタカタカタカタカタ。 ....。無視をするなとばかりに 揺れが激しくなってるんですけど。 自己主張が強過ぎると思う。 振り向くしかないの? えー嫌だよ。だって絶対いるじゃん。 なんか恐ろしい何かが立ってるよ。 もう勘弁してよ。怖いの無理なんだって。 誰かたすけ 「はやく振り向けよぉ!!!!!!」 「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加