0人が本棚に入れています
本棚に追加
痺れを切らしたのかなにか
恐ろしいもの(予想)が叫んだ。
当然私も叫んだ。
そして反射的に振り返ってしまった。
「....は?」
網戸の向こうには確かにいた。
でも恐ろしいものではなかった。
....男の子....?が、立ってた。
「....そっか。変態か。なんだお化けとかじゃなかったよ。良かった良かったお巡りさん助けてぇ!!!!」
「お前1回黙れよ落ち着け!!」
「落ち着けるわけないでしょ!?こんな夜にいきなりベランダに人が立ってたらビビるわ!!なんなの覗き!?だから変態!!」
「変態じゃねぇよ俺の話を聞けぇ!!」
散々怒鳴りあってやっとお互い黙る。
なんか叫びすぎて疲れてきた。
なんなのこの男の子は。
見たところ私と同い年くらいに見える。
目がクリクリしていて
よく見るととても整った顔をしていた。
「とりあえずさ、俺がここにいる理由はちゃんと話す。だから1回中に入れてくれ。」
「やっぱりへんた「ちげぇよバカ!!」
あまりにも困った顔をしていたから
普段冷静なら絶対しないが、
私はこの男の子を部屋にいれることにした。
危害を加えようという意思も
見えなかったし、なにより近所迷惑だ。
両親が今旅行に行ってて
ほんとに良かったよ。....あれ?
それってかなり危険なんじゃないか?
最初のコメントを投稿しよう!