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中に入った男の子は図々しくも
私のベッドに座り込む。
....つまみ出してやろうか。
「俺の名前はレイ。あんた....櫻井千鶴の魂を回収に来た....死神だ。」
「なに頭悪いこと言ってんの?バカなんじゃない?」
「うるせぇ!!んな簡単に信じて貰えるとは思ってねぇけどいちいちムカつく言い方すんな!!」
そんないきなり俺は死神だとか
言われてもねぇ....。中二病なのかな?
思わず哀れみの目を向けると
レイはイラッとした顔をする。
「あー....。仕方ねぇよな。」
はぁっ。とひとつため息をつくと
レイは右手をあげて指をパチンっと鳴らした。
バサッ....。
突然視界を黒が染めたかと思うと、
気がつくと部屋中を黒い羽根が舞っている。
そしてレイの背中には....。
黒い大きな翼が生えていた....。
え?翼?なにこれファンタジー!?
「あ、あんた....本気で死神....なの?」
「そうだよ。さっきから言ってんだろ。」
翼が生えたから死神なんだねとは
ならないけど、超常現象を見せられて
信じざるしかない状況だった。
まぁ死神とかはぶっちゃけ
どうでもいいよ。それよりも。
「羽根片付けてね。」
部屋中羽根だらけとかほんとやめて。
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