第1話 かえして私の日常

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レイが指を鳴らすと翼も羽根も 跡形もなく消えてしまった。 便利なことで。 ....そういえば。死神とか言ってたけど 「私の魂を回収とか言ってなかった?」 「そう!それが本題なんだって!!」 レイのそこからの説明は とっても長かったから、省略して説明すると....。 レイは死神は死神でも見習い。 死神の世界では16歳になると 死神認定試験というものを受けることに なるらしい。 その試験をクリアすると、 立派な死神として認定されるのだ。 レイも例外なくその試験を 受けたらしいのだが、なんと不合格。 16歳のうちにクリアできなかった。 前代未聞の留年となり 親は嘆き教師も頭を抱えた。 そして今17歳。留年組として 再チャレンジをすることになったが 今回失敗すると死神の権利を剥奪。 ....つまり。消滅してしまう。 そして今回ターゲットになったのが私。 「あんたの死亡予定日は1ヶ月後だ。」 この落ちこぼれ死神見習いは。 私が死ぬ日まで私を見守り。 その魂を無事に回収し天界に 運ばなければいけない。 そう言ったんだ。確かに。 「1ヶ月後に私が死ぬ....?」 そんなの。 「そんなの簡単に受け入れるわけないでしょ!?」 「は!?何でだよ!?お前は死ぬ運命にあるんだ。それに逆らうことは許されない。」 「ふざけんな!!死ぬ運命とか知らない!!私は絶対にあんたに魂なんかやらないから!!」 「それじゃあ俺が死んじまうんだよ!!」 「知らないわよそんなの!!」
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