第1章

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肩をびくつかせつつもゆっくりと後ろへ振り返った。 か、かっこいい…。 イケメンさんってやつかな、これは。 さっきのはこの人の声だったのかな? 私の目の前には座りこんでいる私と同じくらいの目線になるように屈んだ男の人がいた。 切れ長な目が印象的な整った顔立ちに、だいぶ前に染めたきりなのだろう髪は根元10cmほどが黒く毛先の方は金髪。 プ、プリンさんだ! 初対面で失礼なこととは思いつつも率直な感想が浮かんだ。 「大丈夫?」 「だ、大丈夫…です」 プリン頭に見いっていた私は少し噛みながらもなんとか言葉を口にした。 あれ?そら耳さんの声じゃない。 「そっか。ならそろそろどいてやってくれないかな?キミの下のヤツ俺の連れなんだよね」 そういったプリンさんは私の足元を指さしていた。
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