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あれ?この声ってさっきのそら耳さんだ。
キョロキョロして声の持ち主を探してみるけどそれらしい男の人は見当たらない。
変だなぁ…。
確かに聞こえたはずなんだけど。
「おいっ!無視すんな!!」
今度ははっきりと聞こえたそら耳さんの声の方に目を向けた。
え!?雪ちゃん?
私が捉えたのは切れ味のよさそうな刃物のように鋭い視線を送ってくる雪ちゃんだった。
「ぇ、雪ちゃんがそら耳さん?」
「ぶはっ、」
「…………」
プリンさんさんは口元を押さえていた手で今度はお腹を押さえて笑いを堪えるのを止め、豪快に笑いだしてしまった。
雪ちゃんはじとーっとした目でこちらを見てくる。
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