第1章

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「雪ちゃん!そら耳さん!お前そんなあだ名あったのか?」 プリンさんが目元に涙を溜めてひーひー言いながら雪ちゃんを指さす。 「お前、いい加減黙れ」 「い″っ!」 雪ちゃんがプリンさんの横腹に手刀を入れて、その痛みにプリンさんが顔を歪める。 雪ちゃんに睨まれたー。 プリンさんには大爆笑されるし、恥ずかしい。 しかし、今はそんなことを気にしてる場合じゃない。 なんで雪ちゃんから男のそら耳さんの声が……!? 数秒間思考がフリーズしたあと、私はある結論を導き出した。 も、もしかして……、 「ゆ、雪ちゃんって……男の人?」 ポツリと紡がれた私の言葉が届いたのか、再び雪ちゃんのダークブラウンの瞳が私を映し出した。
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