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「何ではこっちの台詞さァ☆ 君こそ何でこんなところに居んノ?」
「色々あったんだよ」
「あー『HELEN』に捕まってたりとカ?」
「そうそ、」
待て、何で知ってる。
流石に状況の速度が理解力を超えてきて、俺は口をあんぐりと開けて奴を見た。
「アハハ☆ 君は可愛いなァ、顔に出やすくて分かりやすくテ! 祝日戦争の重要人物がこんな素直な子なら、もう少し戦争を楽しんでいくのも悪くないかも知れないナ☆」
あっけらかんとして笑う彼は、確か『POTOLI=KATARI』という『始まり』なのだと『HELEN』から聞いた。
「ま、その顔じゃヘレンにあらかた『WORLD』の事は聞いた感じかナ? んで、交渉決裂で逃げてきたト」
「察し良過ぎだろ。 見てきたようにすらすら当ててきやがって」
「君の顔に全部書いてあるから仕方ないネ!☆」
「ハァ…… んで、お前こそこんなとこで何してるんだ? 抱えてるそれは倒した敵か何かか?」
少し沸き上がった殺意を抑えつつ、奴に問いかける。
どうしても気になってしょうがなかったが、のっぽは何故かびしょ濡れの人間を脇に抱えていた。
「いやいやァ、これはただの親切心で君の為に持ってきたんだヨ☆ これから必要になるかと思ってサ」
「必要?」
「うン、ほレ☆」
そう言って、どさりと無造作に地べたへと投げ出したのは、俺も良く知る人物だった。
「デブ……?! おい、死んでないよな?! おい?!」
「……全然大丈夫です。おかわりください……」
「死んでしまえ」
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