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クルド達はシュウザに促されるままドラゴンに乗り込んでいく。
クルドとエストとレオはシュウザのドラゴンに、ユートはリオのドラゴンに乗り込んだ。
全員がドラゴンの背に跨がった所でレオがクルドに思念を送った。
(首尾良く大陸を出る手段を手に入れたな)
(ああ、もっともこれからが大変だがな)
ほくそ笑みながらクルドは思念を返した。
「全員ドラゴンに乗ったな?……じゃあ、振り落とされない様にしっかり掴まっていてくれ」
シュウザがクルド達を見渡しながら言った。
「私達のドラゴンなら一昼夜で北方大陸に着きます……それだけに速度もそれなりに出ますから気を付けて下さい」
リオもまたクルド達を見渡して言った。
そして、二頭のドラゴンが羽ばたき、ゆっくりと宙に浮かんでいった。
ある程度の高度まで上がったら二頭のドラゴンは一路、北方大陸を目指して空を翔出した。
(じゃあな、西方大陸……セルフィスも達者でな)
胸に寂寥感を乗せてクルドは遥か先の北方大陸に羽ばたいていく。
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