エピローグ

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そして、セルフィスは金髪の男性のコートの襟に付けられた獅子と十字架の襟章を見て目を剥く。 「その襟章は……教会騎士団!!」 セルフィスの反応を見て金髪の男性は薄く笑う。 「ええ、そうです……私は教会騎士団所属のクローゼルと申します……以後お見知り置きを」 クローゼルと名乗った男は後ろを指して更に言葉を続けた。 「後ろの二人は……まぁ協力者と言っておきましょう……銀髪の男性はギルークと言い、青い髪の男性はサルバンと言います」 紹介されてギルークとサルバンは無言で会釈した。 「……教会騎士が何の用でしょうか?」 硬い声でセルフィスは質問する。 「そう警戒しないで下さい……私達は貴女の協力を乞いに来たのです」 クローゼルの言葉にセルフィスは訝る。 「協力?」 「ええ、そうです……我々教会騎士団は正式に貴女に協力要請をします」 柔らかな態度で有りながら異論を挟ませない口調でクローゼルはセルフィスに告げる。 「我等、教会騎士団は禁術師クルドを最優先抹殺対象と認定しました……貴女にはクルド誅殺の協力をして貰います……拒否は認めませんよ?」
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