旅立ち

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「お前達……俺達をどうする気だ?」 男は硬直したままクルドとレオに問い掛けた。 「……そうだな……道を教えてくれたら解放してやろう」 「は?」 クルドの答えを聞いて男は間の抜けた声をあげた。 「俺達、迷子なんだ……道を教えてくれ」 「お前は一体何を言っている?……この辺の村を荒らしているツインテールキャットでは無いのか?」 「ツインテールキャットだと?……お前、そんなのと間違えたのか?」 男の言葉を聞いてクルドは驚きの表情を浮かべたがレオは逆に得心がいった様に喋り出した。 「……成る程な、確かに奴等は人に化けたり魔法を使ったりする……もしかしてクルドの猫耳と尻尾を見て勘違いをしたのかもな」 レオはクルドの猫耳と尻尾を見て言った。 「違うのか?……じゃあ、お前達は何者だ?」 「それはこっちが聞きたいくらいだ」 クルドはため息を吐いて答えた。 と、ここで遠くから二人の男女が近付いてくるのにクルドとレオは気付いた。 「フランツにルーナ……俺達の仲間だ」 男は近付いてくる二人組を見て言った。
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