旅立ち

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二人組の男女はクルド達の様子を見て一斉に身構えた。 男は機械仕掛けの巨大な槍の様な物を構え、女は両手に拳銃を手にして構えた。 (あの巨大な槍の様な物は……恐らくパイルバンカーだな…) クルドは男の得物を見て内心警戒を強めた。 「ん?……それは…」 男がモンスターの死骸を担いでるのにレオは気が付いた。 「ツインテールキャットか……どうやら、疑いは晴れた様だな…」 尾が二股に別れている猫の死骸を見てレオは呟いた。 「ああ、そうみたいだ……済まねぇな、俺の勘違いだ…だから魔法を解いてくれ」 硬直している男の声を聞いて、クルドは指をパチンと鳴らして魔法を解いた。 レオもそれに倣って女性に掛けていたパラライズを解いた。 「おい、ゴルド……これはどうなっているんだ?」 パイルバンカーを構えた男は困惑しながらヒートブレードを手にしている男に問い掛けた。 「ああ、実は……」 ゴルドと呼ばれた男はこれまでの経緯を二人に説明した。
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