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「……そうか…そんな事が…仲間が失礼をした、申し訳無い」
パイルバンカーの男は話を聞いてクルドに謝った。
「いや、構わない」
クルドは短く答えて二人を観察した。
男は赤い髪で角刈りに揃えられて、ゴルドと呼ばれた男と同様に全身鎧を身に付けていた……見た目は二十歳位の青年に見えた。
女は茶髪で三つ編みに揃えられて、こっちは動きやすい服装をしていた……年の頃は十五位の少女だった。
「っと、自己紹介がまだだったな…俺はフランツ、このギルドのオーナーだ」
パイルバンカーの男がそう言った。
「俺はゴルドだ」
「私はレイよ」
続いて先程戦った二人が自己紹介をした。
「私はルーナよ……ねぇねぇ、その耳と尻尾…本物なの?」
最後にフランツと一緒に現れた少女が自己紹介してクルドの猫耳と尻尾を見て聞いてきた。
「俺はクルドだ……この耳と尻尾は本物だが、獣人では無く人間だ」
クルドは辟易しながら自己紹介をした。
「それで、こっちの蝙蝠猫は俺の使い魔でチャッピーと言う」
「誰がチャッピーだ馬鹿者!!…我輩の名はレオだ!!…それと我輩は蝙蝠猫では無い!!」
チャッピーは憤慨して言った。
「チャッピーでは無い!!」
……レオは憤慨して言った。
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