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「それで、アンタ達は迷子になったと言っていたが……どこを目指しているんだ?」
フランツは訝しげに質問してきた。
「取り敢えず、帝都クレストナイツを目指しているのだが…」
「帝都?……ここからだと大分離れてるぞ」
クルドの言葉にフランツは眉を潜めて答えた。
「それに、帝都に入るには通行証が必要よ……貴方持ってるの?」
フランツに続いてレイがクルドに聞いてきた。
「通行証?……そんな物持って無い……同じ帝国内なのにそんな物が必要なのか?」
「そうだよ……知らなかったの?」
クルドの言葉を聞いてルーナが意外そうに言った。
「ふむ……じゃあ、こうしよう……先程のお詫びに帝都まで案内するよ……俺達はギルドの冒険者だからギルド証を見せれば面倒な手続き無しで帝都に入れるからな」
困った顔をしているクルドを見てフランツはそう提案してきた。
「ん?……ギルドの冒険者?…そう言えばさっきも言ってたな……ギルドとは何だ?」
「おや?…アンタは冒険者じゃないのか?」
フランツは意外そうに言った。
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