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対する俺は、常に奴の少し下をキープしているとはいえ何一つとして勝てた試しがねぇ。
どんなに努力しても!どんなに汚い手を使っても!俺が特技だと思っていたことでさえ、奴には手も足も出ないのだ。
顏だって瓜二つなのに俺には誰も寄ってこない。
しかも家では俺が侍女の子供だからって理由で、奴の小間使い扱いだ!
ふざけんじゃねぇと言いたい。
しかもここ数年はそれ以上のこともしているのに俺の価値は評価されていない。
死んでしまおうと思い、自殺も考えた。
だが奴に苦痛を与えずしてどうして浮かばれようか。
奴を殺して俺も死ぬ。
そのために俺は奴が一人になるまで後ろをつけているのだ。
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