676人が本棚に入れています
本棚に追加
「いったぁ…」
俺から離れて顔面を抑える碧。
その隙にスウェットを引き上げた。
「おまえが悪いんだろ」
「悪いのは兄さんです。兄さんが魅力的すぎ…」
ドカッ!
訳の分からないことを言い終わる前に2発目。
「くぅ…」
トドメの1発の痛みに耐える碧を尻目に、俺は起き上がるとベッドを降りた。
「待って下さいよ、兄さん。まだ日課が…」
「…おまえ、全然懲りてないな?」
「こんなことぐらいでめげませんよ。って、あーっ!萎えてる…」
俺の下半身の変化に気付いて、碧はガックリと肩を落とした。
「残念でしたー」
「あぁ、今日の日課が…」
こいつ、まだ言うか。
「もういいだろ。早く下行ってメシ食おーぜ」
つーか、碧の扱い方も若干慣れてきてしまっている自分がいやだ。
「…はい」
すっかり元気を無くしてしまったかのように、沈んだ返事をした碧が、俺の後を着いて来る。
なんか可哀想だな…。
なんて、思ったのも束の間、
「じゃ、お尻だけでも触らせて下さい」
そう言った碧が、俺の尻をさわさわと撫でた。
「ったく、おまえは…、いい加減にしろ!」
そして俺の肘が、見事に碧の腹に食い込んだことは言うまでもなかった。
最初のコメントを投稿しよう!