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シャワーを終え、タオルを首に掛けたまま階段を登って行く。
今日は絶対盗み聞きなんかしない!
部屋に直行!
自分に言い聞かせるように何度も心の中で繰り返す。
階段を登り終えて、自分の部屋のドアノブに手を掛けた時、いつものくせでふと父さん達の寝室に目を向けた。
いや、ダメだダメ!
今日こそは盗み聞きなんかしないって決めてたし!
それにもうドアノブ掴んでんじゃん。
あとはそれを回してドア開けて、ベッドにダイブして寝るだけだろ?
バイトでクタクタなんだから、早く寝るのが一番…。
「…ぁん」
!!
父さんの声!
微かに聴こえてきたその声に吸い寄せられるかのように、俺の足は父さん達の寝室に向かって歩き出していた。
またかよ、俺!
今日はしないって誓ったはずだろ!?
それでも足を止めることが出来ない。
知ってしまったあの興奮を味わいたくて、俺は今日も父さん達の寝室のドアに 耳を当てると下着の中に手を入れた。
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