4.

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あー、さっぱりした。 めんどくさくて半分だけドライヤーで乾かした髪を肩にかけたバスタオルで軽く拭きながら階段を登る。 上がったすぐ先の自分の部屋のドアノブに手をかけて、ふと突き当たりの父さんの寝室に目をやった。 さすがにもう寝ちゃってるよな。 そう思いながらドアノブを回そうとした時、何か物音が聞こえたような気がして手を止めた。 ? なんだ?今の。 …気のせいか? 耳を澄ましてみる。 今度はうっすらと人の声がする気がした。 しかも、聞こえるのは父さんの寝室からだった。 なんだろう? 気になってドアノブから手を離すと、静かに父さんの寝室へと歩を進める。 そのドアの前までくるとやっぱり小さな声が聞こえてきて、俺は思わずドアに耳をくっつけた。 「ぁぁ、だめだ、たかおみ…くん。」 !! 聞こえてきたのは父さんのそんな声だった。
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