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「はやく…」
愛 嬌混じりに聞こえるいつもより甘ったるい声。
「はやく、どうして欲しいのか言わなきゃ解らないよ悟?」
父さんに答える高臣さんの様子も違っていた。
「たかおみくん、そんな、恥ずかしいこと、言わせないでくれ…」
「言えないくらい恥ずかしいことをして欲しいのかい、悟は。呆れるくらいに淫 乱だな」
うぉおい!
これはアレでしょ!
大人な世界に入っちゃってるヤツでしょ!
「ああっ!そんな奥の方で、指を、うごかされたら…」
「動かされたら…なに?」
「もう、指じゃ我慢できないよ…」
「そうか、指じゃ物 足りないんだね?じゃ、悟は何が欲しいのかな?」
もう間違いない。
このドアの向こうで、高臣さんと父さんがセッ クスしてる。
本人達が結婚って言ってる以上そういう関係だとは分かっていたけど、なんていうか、二人がセッ クスをするなんて現実味がなかったっていうのか…。
「ああん!」
…気持ち良さそうだな、父さん。
もし相手が俺でもあんな声出してくれるのかな?
そんなことを考えたら、俺はその場を離れることが出来なくなっていた。
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