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「今日も兄さんのミルクを頂くのを楽しみにしてたんですけどね?」
あ?
はあ?
なに言ってんの?
コイツは?
ミルクとか、別に飲ませてねーけど。
つーか、
「牛乳なら今飲んでんじゃねーか」
テーブルに置かれてるコップをクイッと顎で示す。
同じくテーブルに置かれてた牛乳パックが目に入って、俺はピクリと眉を上げた。
おい、それ、牛乳嫌いの俺が身長伸ばしたい一心で、数ある商品の中から唯一「まぁ何とか飲めるかな」って思えたヤツじゃねーか?
しかも昨日買ってくんの忘れたから残り少ないはず…。
恐る恐る手を伸ばしパックを手に取る。
ねーし。
大体おまえはそれ以上身長伸ばす必要ねーんだから牛乳なんか飲むな!
キッと睨み付ける。
でも碧はそんな俺の怒りにも気づかない様子で一人納得するように頷いていた。
「ああ、確かにコレもミルクと言えばミルクですね。でもこんなのより美味しいミルクがあるじゃないですか」
あ、ハーン?
「あんなぁ、これよりうまい牛乳なんてあるはずッ!」
「兄さんのココから出るミルクが最高に決まってるじゃないですか」
テーブルの下、父さん達に気付かれないように俺の股 関に手を置いた碧は、耳元に唇を寄せると囁くように言った。
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