4.

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「なっ!?何すんだ!てめーは!」 突然のことで大きな声を出してしまったせいで、それまで二人で話していた父さんズがこちらに顔をむけた。 「急にどうしたんだい?葉くん」 「いえ、何でもありません…」 …何でもなくねーよ! あんたの息子、ちょっと頭おかしいんじゃねーの!? 俺から離れたものの、手だけはまだ股 間の上に置いたままで、スウェットの上からやんわりと刺激するように俺のを弄っていた。 「ッ!」 少しずつ反応し始めそうになるのを唇を噛み締めて堪える。 横目で睨み付けた俺の視線に気付いて、碧はふと口角をあげた。 「父さん、その醤油取って下さい」 「ああ、ほら」 「ありがとうございます」 人の触りながら何なんだよ、その淡々とした感じ。 碧は受け取った醤油を目玉焼きにかけた。 その仕草は自然で、まさかテーブルの下でこんなことをしているなんて父さんズに解るはずもない。 ちくしょう、父さんズがこんな近くにいる以上無理に引き離すことも出来ねー。 それに今テーブルの下を覗き込まれたら、にわかに膨らみを帯びた俺のがバレてしまう。 さすがにそれは恥ずかしいっていうか、確実に引かれる。 でも… 「くッ!」 堪えきれず思わず出てしまった声で、碧はその手を少しだけ上にずらし、スウェットの中に入れようとしてきた。 ま、マジか、コイツ! 直で触られたりしたら全勃 ちは免れない。
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