4.

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「あっ、バカ!触んなって言ったじゃねーか」 「でも大きな破片だけでも取って置いたほうがいいと思いまして」 同じように碧の前にしゃがみ込む。 碧が見つめるその指先からはプクッと血が丸く溢れていて、俺はそれを見つけると碧の手を取り、その指先を自分の口に含んだ。 口の中で指に吸い付きながら、舌で何度も傷口を舐める。 その度に独特の血の鉄分の味が口の中に広がった。 なかなか血止まんねーな。 チューチュー吸う度にまだ血の味がする。 「…あの、兄さん?」 珍しく控え目な碧の声がして、視線を咥えてる指から上げると、戸惑ったような表情をした碧と目があった。 「ん?」 「指…」 !!! や、やべぇ! 傷なんて舐めときゃ治る精神のせいで、思わず舐めちまった。 しかも自分の指ならまだしも碧の指を。 「舌遣い、エロいですね」 うっぎゃー! 自分のにするように思いっきり吸っちゃったし! 「ば、ば、ば、絆創膏取って来る!」 投げ捨てるように握ってた碧の手首を離して、俺は急いで立ち上がると猛ダッシュでリビングへと向かった。
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