4.

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た、確か救急箱の中に絆創膏があったはずだ。 で、その救急箱は廊下の収納室の棚の上! テンパってる頭をフル回転させて、救急箱の在りかを思い出す。 つーか、何しちゃったんだよ、俺! よりによって碧の指舐めるとか…。 ありえねー!!! しかも、救急箱、届かーん! 廊下にある2畳ほどの収納室。 綺麗に整頓された棚の一番上に救急箱は置いてあった。 くそっくそっ、届け! 早く碧に絆創膏貼って、この件に関しては一切触れずに忘れてしまおう。 背伸びしてなんとか救急箱に触れることが出来る。 「兄さん…」 でも、そんな必死こいてる俺を碧は後ろから抱きしめてきた。 「ぎゃー!な、何しやがる!」 思いっきり両手を上に伸ばしていたせいで、無防備だったスウェット(上)の下から碧の左手が入ってくる。 「兄さんが、誘ったんですよ?」 その手は、胸の飾りを見つけるとそっと撫でた。 「ちがっ…」 誘ってなんかねーし! 「一生懸命吸い付いて先端に舌押し当てて、本当はこの可愛いお口に何を咥えたかったんですか?」 「あれは、ただ、血止めよーと…って、変な言い方すんなっ!」 後ろから回された右手の人差し指が唇をなぞる。 「変な言い方って、俺はこの指のこと言ったんですよ?兄さんこそ、何を想像したんですか?」 こ、こいつ、腹立つ! 指のつもりでなんか絶対なかったくせに! 「クスッ。すみません。今のはイジワルでしたね」 ムッとした俺の表情を見て、碧はクスリと笑った。
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