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「え!?そうなの!?僕はてっきり…」
「…悟さん、何と勘違いしてたんでしょうね?」
勘違いを指摘された父さんを見て、碧が不思議そうに呟く。
つか、あんなこと言ってたら普通分かるだろ!
しかも、いつもエ ロいことしか考えてない碧が分からないとか、おかしくねー?
「分かります?兄さん?」
「し、知るかよ!」
答えを求めるように覗き込んできた碧から顔を背けてそれだけ言うと、碧は残念そうに「そうですか。なんなんでしょうね」と言った。
…もしかして、本当に分かってねーのか?
そんな様子の碧を見て、そう思う。
碧のこと変態だとばかり思ってたけど、速攻で分かってしまった俺の方が変態なんじゃ…。
…、つか、そりゃそうだよな。
毎晩毎晩、父さん達の寝室の前で聞き耳立てて悦んでる俺が変態じゃないなんて、そっちの方がおかしい。
父さんのこと好きなのに、他の人の名前呼びながら喘いでるのに興奮しちゃってる俺って…。
「兄さん?どうかしました?」
「な、なんでもねー!」
急に神妙な顔をして考え込んでしまった俺を心配した碧に、俺は何故か後ろめたさを感じながら自分の醜さを隠した。
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