ラブレター

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すぐにでもお母さんを探しに行きたかったけれど。 やたらめったら動き回ったら、見つけてもらえなくなるかもしれなくて。 僕はベンチの下で、ただ震えるばかりでした。 『お母さん!お母さん!』 必死で鳴いて、泣いて。 疲れて声が出なくなってきた頃。 『あれぇ?どうしたの? かわいいにゃんこ。 にゃんこもまいご?』 小さなあなたがベンチの下を覗き込んで、僕を見つけてくれました。 『おいで。こわくないから。』 そうっと伸ばされた手を舐めてみたら、凍った毛皮と同じくらいひんやり冷たくて。 僕はびっくりして、思わず逃げ出してしまいました。image=486283008.jpg
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