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それでもあなたは、いつまでもどこまでも僕を追いかけてきて。
ついに抱き上げられた腕の中。
お母さんみたいな温かさに、僕はまたびっくりしてしまいました。
『にゃんこ、おなかすいた?』
腕の中でおとなしくなった僕に尋ね、あなたはポケットをごそごそ。
はい、と差し出されたのは、カチカチのパン。
試しに舐めてみても、ちっとも美味しくありませんでした。
『にゃんこのママ、いないの?
あたしがママになってあげようか?
パパとママがあたしをみつけてくれたら、おうちでかっていいか、きいてみるね!』
僕が舐めたパンをかじりながら、あなたはそう言ってニッコリ笑ってくれましたね。
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