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僕はあなたより先に大人になったのに、あなたよりずっとちっぽけで。
ただ寄り添うのが精一杯で、あなたを守ってあげる事はできませんでした。
あなたが大人になった今。
僕はもう、おじいちゃん。
毎日とても眠くて眠くて、満足にあなたの話し相手にもなれません。
だからもう────頃合いだったんです。
あなたにはもう、大切な人がいる。
その人と寄り添って、幸せに生きてください。
さようなら、ママ。
僕の役目は終わりです。
どうか残していく僕の事は気にしないで。
遠く遠く、僕の足では辿り着けないほど遠く離れても。
僕があなたの事を想わない日はありません。
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