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「はい…」 よく訓練を受けた犬のように どんな命令にも従順に従った。 節のある長い指が 僕の襟元から濡れたネクタイを抜き取る。 「これでよし」 含み笑いで囁くと――。 征司は器用な手つきで 頭上に上げた僕の両手を 一括りにしてシャワーフックに縛りつけてしまった。
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