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「じゃあ、グループで集まって晩御飯のメニューとか決めてください!」
実行委員の言葉を合図にみんなが席を移動する。
私達3人も男子の方に移動する。
「じゃあ、とりあえず自己紹介でもする?」
「そうだな!んじゃ、男子からでいいかな?」
私達と佐伯君達は机を6つくっつけて向い合わせに座っている。
去年クラスが一緒だった山崎君がリーダーっぽい。
「んじゃ俺から!山崎陸(やまざきりく)です!まあ、仲良くしようぜ!」
パチパチ~とみんなが拍手をする。
山崎君はサッカー部。茶色い髪を後ろでくくっている。
「小石川孝史(こいしかわたかし)です。俺も陸と同意見で。」
小石川君はなんだか物静かそう。
黒髪にメガネをかけてるからっていうのもあるけど、雰囲気が他の2人と違う。
「俺は佐伯亮(さえきりょう)。とりあえず楽しくできればいいかな!」
近くで見るとやっぱり目立つなあ、赤毛・・・
「あ、この赤毛は地毛です。染めてないから!」
あ、そうなんだ。ちょっと安心。
なんだか話しかけやすそう。
「じゃあ、次は女子ね。私は今井萌絵って言います。晩御飯はカレーで!」
え、もう決まってんの!?とみんなが笑う。
萌絵ちゃんはこういう挨拶とか自己紹介とかがとても上手。
話しやすそうな印象を周りに与える。
「えっと、百瀬千春です。転校してきたので知り合いがいなくて、こうしてグループに入れて貰えて嬉しいです、よろしく。」
そっか!同じ学年なのに見たことないなーって思ってたら、転校生だったのか。
じゃあ、この学校のことまだあまり知らないのかな?今度案内してあげよっと!
「香澄の番だよ?」
萌絵ちゃんが私の肩をつつく。
「へっ!?あ、えっと小森香澄です。テニス部ってことぐらいしか・・・」
「香澄ちゃんってアレだよな!何だっけ・・・えっと、小鳥遊!といつもいるよね?」
何を言うべきかと悩んでいると、佐伯君が唐突にそんなことを言ってきた。
「おい、まだ小森さんが話してるだろ。」
そう言って小石川君が佐伯君の頭にチョップする。
「いってー!何すんだよ!!」
佐伯君が頭を押さえて机に突っ伏す。
えーっと・・・どうすればいいのかな・・・
私はとりあえず山崎君を見る。自己紹介はもういいので話を進めて下さい・・・
「じゃあ、自己紹介はこの辺にして色々決めようか。」
私の気持ちを察してくれたのか山崎君は話を進めてくれる。
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