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「で、どうするよ晩御飯は。」
緊張感も少しずつなくなって、今はみんなリラックスした感じで話を進めている。
「はいはーいっ!俺、オムライスが良いー!」
佐伯君がブンブンと手を挙げる。
「作るのに手間暇かかる、却下。」
「ええぇえぇっ!?」
適当にあしらう山崎君。
「うーん・・・1回で多く作れるものがいいんだよね?やっぱりカレーとかしかないんじゃないかなぁ?」
千春ちゃんの言葉にみんな、だよなぁ~と頷く。
「でもカレーじゃ定番すぎて面白くねぇじゃんかー!」
そのなかで1人、佐伯君だけが不満そうに机をバンバン叩く。
普通のカレーだから定番なんだよね・・・
「あの、カレーに工夫してみたらどうかな?」
私はおずおずと手を挙げる。
みんなの視線が私に集まって少し恥ずかしい。
「工夫?」
佐伯君がジトーッと私を見る。
そんな目で見ないで下さいよ・・・
「はい!例えば入れる具材をかえてみるとか!ドリアにするとか!」
私の発言にみんなが急にシーンとする。
あ、あれ・・・?私不味いこと言ったかな・・・?
「いいなそれ!それでいいんじゃね!?」
「きゃあっ!?」
急に佐伯君が立ち上がる。
び、びっくりした・・・
「うん、それならちょっと違う感じになるんじゃないかな?」
萌絵ちゃんが頷く。
「俺はいいと思う。」
無口だった小石川君も賛同してくれる。
「うん、俺も賛成。」
「それぐらいならお手伝いできるかも。」
残りの2人も賛成してくれる。
「よし!じゃあ何を入れるか決めよーぜ!!はいはーい俺肉は絶対なー!」
それを聞くなり佐伯君が手を挙げる。
もう少しゆっくり話し合おうよ・・・
「待て、ちょい待て。お前は落ち着け。」
山崎君が面倒くさそうに言い、小石川君がまた頭にチョップする。
「いてーよ!てめぇ孝史!!いちいちチョップすんじゃねーよ!!」
わーわーと言っている佐伯君をみんなは無視。
いいのかな無視して・・・
「無視すんじゃねーよ!ぶん殴んぞお前ら!あ、男子だけね!」
「よし、じゃあ1人ずつ入れたいものを言っていこうか。」
「だから無視すんじゃねーよ!てか、寂しいから無視やめて下さい、はい。」
シクシクと顔を手で覆って泣き真似をする佐伯君。
男子はキモいって言っているけど、私にはなんだか可愛く見える。
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