第1章~まだ、知らない~

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―人が教えるとかじゃなくて、自然と気付くものなのよ。 まあ、強いて言うなら・・・ドキドキするのが恋かな。 もちろん恋には楽しいことも苦しいこともあるのよ。 恋って、気付いたらもう始まってるものなの― そうお姉ちゃんは言った。 気付く?知らない間に始まっているものなの? 聞いてみたけど、余計に分からなくなってきた。 とりあえず学校に行かないといけないので、その話を途中でやめて学校へ行く準備をする。 今日の時間割は・・・昨日確認したし大丈夫だよね。 あ、今日は英語の小テストがあるんだった・・・忘れてたなぁ・・・ まあ、いいや。どうにかなる気がする。 そんな呑気なことを考えながら紺色のブレザーに袖を通す。 スカートの裾が捲れ上がってないかを確認。よし、大丈夫。 最後に鞄を持って玄関を出る。
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