沢山の虚勢と少しの本音

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数日後。 怪しく光るフルムーンと満天に瞬く星々が幻想的な夜に憤怒の部屋からは凛と響く普段では聞えぬ少しキーの高い声が響いていた その声の主 強欲の魔王セリーヌは機嫌良くセヴァスと酒を酌み交わしていた 「セヴァス これは本当に良い酒だな」 「だろう?この前 強奪した屋敷の地下に眠ってたレア物だぜ。あんな所で眠らせちまう位なら 俺等が美味しく頂いてやるっての、な?」 悪びれるわけでもなく同意を求めれば「全くだ」と当たり前のように返ってくる言葉に2つの音が笑い声として響いた 「あー・・・そう言えば、この前のアレは またえらく悪乗りだったな」 「なんだ?怒っているのか?」 「んや 別にお前のする事で怒った事はねぇし、そんな事で怒る気もねぇが、正直 銀炉達まで巻き込んで盛大に俺で遊ぶのは勘弁して欲しいかな 体がもたねぇよ(笑」 そう言いきると少なくなった酒の残りを胃袋に収めると空になったグラスに目を向ける暇もなく「んっ」と言う声に視線を向ければ 既に次を急かすように瓶を軽く傾けているセリーヌの姿がある 「あぁ すまねぇな・・・っと そんなもんでいいぜ ありがとな」 「構わんぞ」 「っというか セリーヌも少しは危機感を持ったがいいんじゃねぇの?俺とは言えこんな時間に男の部屋で2人っきりで酒を飲むなんてよ」 っと言われた言葉があまりに予想だにしない事だったのか「はぁ?」っという声が今にも漏れそうな表情を一瞬して見せたセリーヌの口からは次の瞬間 笑い声が溢れていた
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