LOVE 1

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「美緒?」 突然固まってしまった私を心配して、はるくんが声をかけてくれても。 その名前から、目が離せなかった。 なんで?同姓同名? まさか…本人? 「嘘でしょ…?」 そのとき、聞き覚えがある、だけどとても低くなったあの人の声が聞こえた。 「 久しぶり、だね? 」 振り向いて、視界に入ったのは。 今までどんなときも忘れたことがなかった顔。 「 景斗くん──?」 「 …伊澄──? 」 そう。このとき、出会ってさえいなければ。 私の世界は平和なままでいられたのに。 私の毎日は、狂うことなく過ぎていったのに──。
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