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「…っていう夢を見たんだけどさ、どう思う?」 「くだらん。」 自分の椅子に反対向きに座り、後ろの友人へ今朝見た夢の内容を話せば見事なまでに一刀両断。 本に注がれる眼鏡越しの瞳が一瞬だけ俺を捉え、馬鹿にしたように鼻で笑われる。 「だけどさ、そんな確率の低い貴重な体験したワケよ。」 …夢の中だけど。 「よかったな。」 邪魔だと言わんばかりの心のこもっていない返答に、それきり俺は口を閉じた。 …次は汗だくのおっさんじゃなくて、同い年のカワイイ女の子とぶつかりたいものだ。
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