戸惑い

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「じゃあ、じゃあ、あいを探してたんだ!」 彩子が興奮したように私に話しかける。 「おー。そうだよ」 急に態度が変わる男。膝をあげ、男は立った 「なんの目的で…?」 私はよくわからないまま、男に聞いた。 「姫様を俺の女にしたくて!」 男は軽く笑う。彩子はその笑顔を見て口を手で押さえた。 まさか…惚れた? 「ちょっとあい!!姫様て!」 興奮しながら彩子がいう。 「知らないよー…私にはよくわからないもの」 第一、これは俗にいうナンパである。この人の頭がおかしいとはおもうが。 「彩子さん、突然間違えてすまんな!俺はコイツを探してたんだ!やっと皆にも言えるぜ!」 男は嬉しそうにわらう。私からすれば意味がわからない。 私が何かしたのか? 「とにかく、私は貴方の事知りませんから!帰ろ!彩子!」 私は彩子の手を引っ張り、男に背を向けた。
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