第0章 プロローグですらないただの独り言

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「思えばつまらない生活をしてきたと思う」 築50年にもなろうかというくらい古びた一軒家の自室でベッドに寝転がり僕は独り言をこぼす。 外は今頃桜が散り始める4月の初旬。今年は雨風が強く早く散っているのだとか。 …まぁ去年がどうだったかを聞かれると正直言って思えていないのだが。 時々外から入ってくる風はまだ冬から抜け出せていないのか少し肌寒い。 『春になったのだから分厚い蒲団は片付けよう!』と早くも蒲団の衣替え(?)をしてしまった自分を恨みたくなる。 ああ、憂鬱だなぁ。 何て憂鬱なんだろう。 よく分からない思考に陥りながら僕は携帯を取り出しロックを解除する。 …うん、メールは来ていないな畜生。 「あーあ…本当に今まで自分は何をしていたんだろうか」 つい昨日まで僕はラノベを読んだりゲームに勤しんでいて、今日も惰性で続けようと思っていたのだが、今朝父親に言われた一言で僕の人生は変わってしまった。 『今日からオタク禁止 もっとまともなことをしろ』 あのジジイ…覚えてやがれ。 とはいえどうしたものかな? うーん…明日から考えよう。
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