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4.想像
今から数十年たって、
老年の私を考えると、
シワシワになった私の隣には、
長い年月を共にした
夫以外であってはならぬ、はずだ。
それを支える周りには、
子供や孫であらねばならない、はず。
その輪、に私がかけては
いけないのだ。
80歳の自分を想像してみる。
縁側で、あ、
そんなものはないから、
マンションのベランダで、
外を見ながら紅茶を飲む。
若かりし頃を思い、
夜が来たら、
夜景の中にニューヨークを思い出す。
私の好きだった人は、
生きているのだろうか、なんて。
いいじゃない、それで。
私のニューヨーク恋物語。
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