第1章

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「ほんと、いつまで経ってもうるさい人間。」 「んっ?どうしたの?」 「いや、本当に同じ人間なのかなって、思ってさ。」 「あぁ、嫌いだもんね。どうすんの?また頼まれるよ。」 「あー、別にいいんじゃないの。簡単にできるし、あれを避けられたら全然いい。」 「そうだね。結季がそういうなら、私はいいし。」 今、話しているこの女の子は、私が唯一好きと思える人間。 名前は中畑 小海(なかはた こうみ)という、私の親友中の親友です。 小中高一緒で、クラスだってずっと同じだった。 でも、家が近いわけではなかった。 しかも、二人には秘密なんてない。 なんでも話すから、隠し事が逆に見つからない。 それが自然に口に出るから、お互いどんな話をしても驚きがない。 ていうか、今小海と話していたのは、視線の先にあるもの。 となりの男子校のイケメンと言われている男子生徒を見て、窓の前で女子が騒ぎ立ているその姿。なんか、見苦しいというか、私は理解できない。 しようとは思わないが。 私の学校は、女子校だからか。 関係ないだろう、たぶんイケメンいう奴がいたら一緒か。 私には関係ないと思ったらそうでもない。それが二つ目の話。
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