22人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほんと、いつまで経ってもうるさい人間。」
「んっ?どうしたの?」
「いや、本当に同じ人間なのかなって、思ってさ。」
「あぁ、嫌いだもんね。どうすんの?また頼まれるよ。」
「あー、別にいいんじゃないの。簡単にできるし、あれを避けられたら全然いい。」
「そうだね。結季がそういうなら、私はいいし。」
今、話しているこの女の子は、私が唯一好きと思える人間。
名前は中畑 小海(なかはた こうみ)という、私の親友中の親友です。
小中高一緒で、クラスだってずっと同じだった。
でも、家が近いわけではなかった。
しかも、二人には秘密なんてない。
なんでも話すから、隠し事が逆に見つからない。
それが自然に口に出るから、お互いどんな話をしても驚きがない。
ていうか、今小海と話していたのは、視線の先にあるもの。
となりの男子校のイケメンと言われている男子生徒を見て、窓の前で女子が騒ぎ立ているその姿。なんか、見苦しいというか、私は理解できない。
しようとは思わないが。
私の学校は、女子校だからか。
関係ないだろう、たぶんイケメンいう奴がいたら一緒か。
私には関係ないと思ったらそうでもない。それが二つ目の話。
最初のコメントを投稿しよう!