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「じゃあ、お互い様ってことなんだ?」
「だって、菓子作るだけでいいんですよ?安いじゃありませんか。」
「確かに、君にとってはいい条件だね。」
「そうですよ。これほど良いものはありませんよ。」
「本当に、君って他の女子と違って面白いよね。益々気に入った。」
私だと知り、ほかの女子のように先輩たちに媚びたりしない私に、興味を持ったからなのか。
「なるほど、最近受け取ってくれないと文句をよく聞くわけです。何のつもりですか?」
「わかってるくせに、白々しいな。」
「あら、私はちゃんと皆さんに菓子を作っていますよ?それがいけないんですか?」
「だからさ、君から欲しいって言ってるでしょ?」
「それが、なぜなのかと言ってるんです。」
「だって、疲れたんだよ。」
ため息をこぼす先輩たち。
「疲れた?いったい何にです?」
「自分が作ったものじゃないのに、自分が作った手作りの物なので、受け取って欲しいという態度が気に入らないんだよ。」
「あれは迷惑だよね。だから、時々気が向いた時だけ受け取るようにしてた。」
「でも、それを作っている本人に会えた。」
「それが、私だったと?陰で探っていたようですね。」
「大変だったよ?君に辿り着くの。」
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