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「すいませんね。でも、先輩が悪いんですよ?私にあんなことしてるから。」
「で、誰?男子寮の人?」
「えぇ、そうです。第2寮の副寮長ですよ。」
隠すことないので、紹介する。
「副寮長に、寮長か。」
なんだか、納得してくれたようだ。
何に納得したのかは不明だが。
「まぁ、そんなところですね。」
と、私も先輩に合わせておくことにした。
そこに、何の原因があったか知らないが、真が怒り出した。
「おい、待てよ。なんで知ってるんだよ。結季も結季だ!教えるなよ!」
「え?いけないの?先輩たちはもう知ってるんだし、いいかなって思ったんだけど?」
問題はどこにも見当たらない。
「お前ってやつは!」
「どうした?なぜ怒るの?」
「はぁ!?自覚がなさすぎなんだ!しかも、少しは自分に愛着を持てって、毎回のごとく言ってるだろうが!寮のみんながいくら言っても直さねぇんだからな!」
「真はいつも熱いわね。」
「誰のせいなんだ!そこ、笑うとこじゃないからな!」
「にぎやかだね。」
「えぇ、そうなんです。」
今度は、先輩たちが真に言った。
「ていうか、あんた誰だよ。」
「名乗る必要はないね。」
真は完璧、先輩たちのことを警戒しているようで、名乗ろうとしない。
なので、私が代わりに。
「えーと、第2寮の副寮長、小野寺真ですよ。なんていうか、私の護衛的な?」
「言うなよ!!」
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