第1章

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「すいませんね。でも、先輩が悪いんですよ?私にあんなことしてるから。」 「で、誰?男子寮の人?」 「えぇ、そうです。第2寮の副寮長ですよ。」 隠すことないので、紹介する。 「副寮長に、寮長か。」 なんだか、納得してくれたようだ。 何に納得したのかは不明だが。 「まぁ、そんなところですね。」 と、私も先輩に合わせておくことにした。 そこに、何の原因があったか知らないが、真が怒り出した。 「おい、待てよ。なんで知ってるんだよ。結季も結季だ!教えるなよ!」 「え?いけないの?先輩たちはもう知ってるんだし、いいかなって思ったんだけど?」 問題はどこにも見当たらない。 「お前ってやつは!」 「どうした?なぜ怒るの?」 「はぁ!?自覚がなさすぎなんだ!しかも、少しは自分に愛着を持てって、毎回のごとく言ってるだろうが!寮のみんながいくら言っても直さねぇんだからな!」 「真はいつも熱いわね。」 「誰のせいなんだ!そこ、笑うとこじゃないからな!」 「にぎやかだね。」 「えぇ、そうなんです。」 今度は、先輩たちが真に言った。 「ていうか、あんた誰だよ。」 「名乗る必要はないね。」 真は完璧、先輩たちのことを警戒しているようで、名乗ろうとしない。 なので、私が代わりに。 「えーと、第2寮の副寮長、小野寺真ですよ。なんていうか、私の護衛的な?」 「言うなよ!!」
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