第1章

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「護衛?何それ?」 「うーん?私は、自分に対する愛着がないらしくて、何するかわからないから学校では小海が、普段は寮の誰かが一緒に行動することになったんですよ。」 私には、その自覚がない。 しかし、よく周りには言われ続けてきた。 「そうだな。学校では小海がいることだし、心配することないもんな。」 「そんなに私、愛着ないの?」 「ないね。小学5年の時何があったのか、覚えているだろ?あの時は、馬鹿な奴らで良かったって思ったくらいだ。」 強く肯定された。 小学5年の時は、正直なところ興味がない。 あったなー、そんなときも。 「あれ?あー、もうどうでもいいかな?」 「ほれ、見てみろ!」 「へっ?何が?」 「はぁっ!?あっ、もういいや。俺は疲れた。とにかく、帰んねぇ―と暴れてからではおせーんじゃねーの?ていうか、俺が友梨佳(ゆりか)さんに殺される。」 言い足りなさそうだったが、私の性格に諦めがついたようだ。 確かに、何度も言われたが聞いていない。 右から左へみたいな。 「そうね、ゆっくり帰ろうかしら?」 「なんだと!?」 「嘘よ。先輩、今度こそ帰んないといけないので。」 そう言うと、また引き留められるかと思ったのだが。 「今日のところは帰っていいよ。」 あっさりだったので、ちょっと驚いた。 まぁ、帰してくれるというなら、お言葉に甘えよう。 「また、明日だね。」 私は、真と家に帰った。
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