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さっき説明しなかったが、私の家はある中高一貫校の男子寮なのだ。
学校側が、私の両親が大家であったアパートを、学校の寮として貸し出しているのだ。
祖父母が、もともと土地とアパートを持っていて、20年前から寮としている。
寮は第5寮ある。
第1、3寮は、中学生の住む寮。
第2、4寮は、高校生の住む寮になっている。
そして、私と両親、祖父母は第5寮に住んでいる。
私は、全寮の中で第1、2寮の寮長兼生徒に食事を作っている。
残りは、両親が行っている。
経営の方は、祖父母が務めている。祖父母は、平均60歳を超えているが、本人たち曰く現役らしい。
その言葉の通り、本当に60歳ですか?
と言われるくらい元気で、近所でも有名なのだ。
後、私を迎えに来た真は、先輩たちに言った通りだ。
真の言う友梨佳とは、私の母の名前である。
私はそうでもないのだが、真は母が怖くて仕方がないようだ。
父、雅都も真同様勝てたためしがない。
「ただいま、ごめんね?ちょっと遅くなったわ。」
「お帰りなさい。結季さん!」
「すぐ支度するから、待ってね。」
「結季、俺も手伝うよ。」
「ありがとう、真。」
実は、真も料理を作ることができる。
だから、すごく助かっているのだ。
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