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「おい、結季。さっきの奴ら誰だ?」
「んっ?あぁ、高砂先輩たちのこと?」
「高砂?どっかで聞いたことあるぞ。」
「えっ?あるんだ。」
「お前ないのか!?高砂って、あの大企業の社長の名前が、高砂だった気がするぞ。」
そうなんだ。
高砂先輩なんて、他の女子が言っていたのを聞いただけだし。
「へぇ、そうなんだ。高砂先輩ってそんなにすごい人だったんだ。」
「じゃあ、周りにいた奴らもすごいってことだろうな。」
「そうかもね。でも、私は高砂先輩しか名前知らないし。そうでもいいけどね。」
聞いたことあるんだろうけど、たぶん興味なかったから、右から左に流したんだろうな。
あの時も、名前なんて聞かなかったし。
「知らないのか?」
「うん、興味なかったし、聞く必要もないからさ。」
「結季って、本当に変わんないよな。小海もだけど、いいコンビだよ。」
真は小海を知っている。
小学校の時は一緒だったのだ。
「そう?ほめ言葉にしか聞こえないわ。」
「まぁ、気を付けろよ?前みたいなことないようにな。」
「えぇ、一応気を付けておくわ。」
高砂先輩ってそんなにすごい人なんだ。
じゃあ、明日は何が起るかわからないって、ことなのか。
「私が、休めば・・・か。」
「んっ?どうしたんだ?ボーとして。」
「いいや、何でもない。さっさと作ろうか。」
「そうだな。」
考えてもしょうがない。
全ては、明日わかることだから。
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